●「著作権フリー」と言う行動全般 1993年より継続 1993年3月10日 日経産業新聞記事あり 前出のCDROMライターが引き金となり、CDROMの出版を行うこととなった私は、 CDROMの大容量を利用して収録が可能な写真や絵、図などを中心に出版を することとした。「メイビス出版局」である。 私は途端にその材料を探さなければならなくなった。 その1番目のアイデアが、「著作権の権利譲渡買取」である。 カメラの世界では、通常撮影に多くのフィルムを使うのだが、これらが印刷物などで 採用されるのは、ほんの数点でしかないのだ。この余ったフィルムを「著作権譲渡」で 買い取るのである。我ながら良いアイデアで、多くのカメラマンから売り込みが合った これを買い取り、また私自身がカメラマンである為、今までに撮り貯めてあったフィルムも 合わせて「1000枚写真集」をCDROMで出版したのである。 その後このCDROMはVer3まで完成しベストセラーと言うか8年以上も販売されたのである。 (注)今も販売中である。 データを最初からGIFとJPGにしていた為、「著作権フリー」とあいまって、その後のインターネット にも多く採用されたのである。 プリンターを代表とするマニュアル等の説明書にも、このデータは多く利用されている。 著作権フリーは一人歩きするので、妙なところで自分の写真に出くわすこともしばしばで 今では楽しみの一つになっているのである。     なぜ著作権フリーにしたかと言うと、自分自身色々な番組を作りたいと思ったとき、 余りにも細かなところまで著作権が存在すると、自由な発想で作品を作れないことに、昔から 苛立ちを感じていたからなのだ。著作権や知的所有権は重要な財産であるのだが、 これが全てに厳しく適応されすぎると自由に作品を作る意欲を喪失させることを私は 痛いほど感じていたのである。それならば自分でその部品的作品を自由に使えるように 用意してやろうと言うのがその基本スタンスと言える。           中田記